2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

早くも最終日

デイビス最終日です。今日はサンフランシスコに移動して空港近くで一泊し、明日の午前中の飛行機で帰国(21日月曜夜)します。長いようで短かった滞在でした。でも集中して大学病院を見られたのは刺激的な体験でした。林先生の多大なるご協力に深く感謝しま…

動物病院の台所事情

今日は林君の肝いりで、動物病院の事務長ポール・ブレントソン氏にお話を聞くことができました。以下断片的ですが。 病院の事務を20年以上勤めている 現在の病院運営予算は33million US$(36億円強) 20年前は3million US$だったので拡大成長はして…

大学のスケールとデイビスの街

いま見せてもらってるのはUCDのVet SchoolのSmall aniimalのクリニックです。写真はその正面玄関。病院の建物は3つあるのですが、そのうちの一つです。建物のサイズはだいたい農学部3号館ぐらいかなあ?いや、もうちょっとデカいか?でも天井が高くて、2階…

画像診断その1(レントゲン検査)

画像診断はRadiologyと呼ばれるセクションの仕事です。これまた分業が徹底されてますよ〜。Radiologyの仕事は大きく分けてレントゲン、超音波、CT・MRIの3つになります。まずはレントゲンから。診察でレントゲン検査が必要になると、レントゲン検査のオーダ…

画像診断その2(超音波検査)

レントゲン室の隣に超音波検査室があります。超音波検査機が2台あって、教員とレジデントとローテの学生数人がスタンバイしています。基本的にはレントゲンと同様で、担当医がオーダーフォームに書き込んで動物を連れてきますが、鎮静をかけることは無いの…

外科の手術実習

林先生が担当されている3年生の手術実習も見せてもらいました。動物病院とはまったく別に実習用の建物があって、いやんなっちゃうくらいデカくて新しくてきれいな建物です。これは麻酔導入室。 んでこちらは手術室。

注射筒に貼る薬品名ラベル

これはアメリカだと必ずありますね。見るたびにいいなあと思いますが、よく使う薬剤はすべてラベルになっていて、すぐに注射筒に貼付けられます。すべての注射筒には薬剤名が貼ってあるか、手書きで書いてあって、他人が見ても何の薬か解らないという事態は…

オペ室で使う縫合糸

オペ室に常備されている縫合糸は、PDSとナイロンモノフィラメントとモノクリル(合成吸収モノフィラメント)だけです。 これ以外にも機材庫には準備がありましたが、ほとんど使わないですね。ちなみにステープラーもほとんど使いません。皮膚の縫合は学生の…

ナパバレーでワインテイスティング

ロス留学中の大橋さんと辻井(旧姓金谷)さんと合流して、ナパバレーに遊びに行きました。二人とも元気に活躍中です。ワインは赤か白かくらいしかわかりませんでしたが、ぶどうの種類などいろいろ教えてもらっているうちに楽しくなってきました。え?酔っぱ…

郷に入っては郷に従え

とは言えやはりアメリカの食い物はウマい。 タイでも感じましたが、やっぱ現地のものを現地で食うのがベストだね。 ナパバレーで食べたTaylorのハンバーガー。 う、うまい。 ホテルに一番近いHabbitのハンバーガー。 これもウマいが、パンチにかけるねえ。 …

アジア食ブームを実感

カリフォルニアがとくにアジア人が多いせいかもしれませんが、日本を含むアジアの食習慣は驚くほど定着しています。 今回は食事に関しては全然苦労しないなあ〜。 スーパーで見かけたエダマメの冷凍品。 林先生がデイビスでイチオシの日本料理店「ZenToro 禅…

保温について

麻酔中の体温についてはそうとう念入りに保温しています。手術室ではゲイマーの温水ポンプを下にしいて、かつ上からベアハガーの温風布団をかけています。さらに透明なビニールシートで覆うこともあります。 これは手術室以外でも徹底されていて、MRI室内で…

廊下を歩いていて

廊下を歩いていて気づくのは、オペ室や入院室以外のドアはほとんど開け放しです。とくに事務長とか病院長とかお偉いさんの部屋はドアがフルオープンで、中にいればその人が見えるようになっています。逆にドアが閉まっていれば中にはいないということ。わか…

レインボールーム

診察室の外れにレインボールームというのがあります。ちょっと暗くて、ソファーがいくつか置いてあるのですが、飼い主に安楽死とか死亡宣告とかするときに使うそうです。それ以外にも、飼い主に時間をかけてややこしい話をしなきゃならないときとか、スタッ…

麻酔について

麻酔は麻酔科(教員、レジデント、テクニシャン、ローテの4年生)が担当します。実際には4年生が作業のほとんどを行います。前日の午後3時までに整形外科が「明日これとこれを手術します」と申告すると、麻酔担当の学生が麻酔予定を立てます。カルテやレ…

外野のプロフェッショナル軍団

なにがすごいって、その分業の徹底ぶりです。レントゲンも血液検査も麻酔もすべて分業です。オペ室内で活躍されるのが、オペ室専任テクニシャンの方々。言ってみれば外野のプロフェッショナル軍団です。どうです、いいお顔してらっしゃるでしょう。 オペ台の…

手術室の動線

手術に関する動物の動きは 麻酔導入室 手術室 麻酔回復室(抜管までここで見守る) 入院室 オペのエリア(スクラブマスク帽子の着用義務)は導入室とオペ室だけです。というか、麻酔覚醒室/入院室はオペエリアを出て廊下の向かい側にある別の部屋になります…

叱るときは

麻酔回復室に貼ってあった紙。 誉めるときは大声で、叱るときは優しく。 あらためて肝に命じます。 人の振り見て我がフリオ・イグレシアス。

小動物だけではないんです

いまのところ見学しているのは小動物の部門のしかも林先生が所属している整形外科のセクションだけなんですが、 実際には Small Animal(犬猫エキゾ) Food Animal(牛豚鶏) Equine(馬) と大きく3つのセクションがあります。 使用している面積からしたら…

診療科

動物病院の敷地内にあった飼い主用の案内板です。 診療科の一覧が出ています。 小動物だけで受付が3つに別れています。 第1受付 歯科 神経科/神経外科 外科(中は軟部/硬部/一般に別れている) 第2受付 救急(ここだけ24時間受付) 遺伝病? 内科 栄…

林先生のオフィスにて

Vet Schoolに属する建物は、診療関連で3つ、それに加えて研究関連で2つ以上、教育関連で2つ以上あります。 それぞれ一つ一つが農学部の3号館よりデカイです。 あと獣医専門の図書館とカフェテリアと購買部。 写真は、林先生がデイビスに勤め出して2年目…

手術は十字靭帯ばっか

先週の整形手術症例は火曜日4頭、木曜4頭、金曜3頭の合計11頭。 内訳は十字靭帯が6頭、関節鏡2頭(二頭筋腱とFCP)、上腕骨遠位端骨折1頭、骨頭切除1頭、足根部分関節固定1頭。 驚くべきことに半数が十字靭帯ですが、ごく典型的な一週間だそうです。…